名古屋地下鉄で初詣へ 大晦日3年ぶり終夜運転 年始から駅名変更も 「名古屋城駅」誕生

名古屋市交通局は、初詣などへ出かける方の利便を図るため、2022年度大晦日から元日にかけて地下鉄で終夜運転を実施するなど、年末年始の運行内容を発表しました。

名城線・名港線で運行している名古屋市交通局2000形電車(R-Q-Q/PIXTA)
名城線・名港線で運行している名古屋市交通局2000形電車(R-Q-Q/PIXTA)

元日朝まで30分間隔

初詣の参拝者数が全国屈指規模の熱田神宮(名古屋市熱田区)を沿線に有する名古屋市営地下鉄では、恒例行事として大晦日終夜運転が実施されてきました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、2020年度は実施が見送られました。続く2021年度は終電時刻を2:40まで延長する対応にとどめたため、今年度は3年ぶりの終夜運転実施となります。

終夜運転は、上飯田線を除く地下鉄5路線(東山線、名城線、名港線、鶴舞線、桜通線)の全区間で実施されます。2022年12月3日(土)終電後から2023年1月1日(日・祝)始発列車前までの間、各線とも約30分間隔での運転です。なお、終夜運転時間帯は鶴舞線と名鉄犬山線・豊田線との相互直通運転は実施しません。

年末年始の地下鉄は、2022年12月29日(木)〜2023年1月3日(火)まで「土曜・日曜・休日ダイヤ」での運転となります(東山線のみ12月31日(土)〜3日(火)は「年末年始ダイヤ」)。市バスは12月29日(木)〜1月3日(火)まで「日曜・休日ダイヤ」で運転し、深夜バスは運休します。熱田神宮周辺の交通規制の影響を受ける一部系統では、1月1日(日・祝)〜3日(火)の3日間「正月ダイヤ」が実施され、迂回運行や停留所の臨時移動が発生します。

また、2022年12月29日(木)〜2023年1月3日(火)の期間は曜日にかかわらず、通常より割安な「ドニチエコきっぷ」(大人620円・小児310円)をいずれの日にも利用できます。なお、一日乗車券・ドニチエコきっぷは大晦日の特別措置として、12月31日(土)の始発から22:00までに使用開始した場合、1月1日(日・祝)6:00まで地下鉄・市バスで利用できます。併せて、12月31日(土)22:00以降に使用開始した場合、1月1日(日・祝)の終電・終バスまで利用可能時間が延長されます(終夜運転区間の路線図など詳細は下の図表を参照)。

【路線図で解説】名古屋市交通局 2022年度大晦日に地下鉄で終夜運転

1月4日から4駅の駅名が変わる

一方、2021年1月の時点で発表されていた地下鉄4駅の駅名変更ですが、多くの企業や官公庁の仕事始めにあたる2023年1月4日(水)始発から実施されることが決まっています。

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桜通線の中村区役所駅は、同日に区役所が移転されることに伴い、駅の所在地にふさわしい代表的な町名である「太閤通」駅に改称されます。なお、区役所移転先の最寄駅となる東山線本陣駅の駅名に変更はありませんが、案内表示として駅名標に「中村区役所」の施設名が付記されます。

名城線の市役所駅は、名古屋を代表する観光施設の名古屋城(名古屋市中区)に近いことをわかりやすくするため「名古屋城」駅に名称変更され、駅名標に隣接施設名として「市役所・県庁」が付記されます。また、同線の伝馬町駅は、やはり代表的な観光地である熱田神宮への案内効果を高めるため「熱田神宮伝馬町」駅に、隣の神宮西駅もこれに伴い「熱田神宮西」駅にそれぞれ改称されます。